公開対談 岩合光昭×織田裕二 『野生にこころ躍る』
2007年 12月 13日 (木)


 会場外には「待ち」の列

どうせ当たらないだろうと、Depsでは申し込んでいなかった公開対談
バイトもそうそうズラせないしねーと、自分の中では諦めをつけていたのですが、
まさかアスパラクラブの方で行けることになるとは…!


幸運に感謝♪


ただ「全席自由」ということは、もしかして席は、早いもん勝ち?
とゆーことは、なるべく早めに行った方がいいのかな?
いろいろ考えた末、とりあえず始発の新幹線で向かうことに。

前日、織田さんへの誕生日プレゼントやカードの準備やらで
20分ぐらいコタツでうとうとしただけだった私は、
朦朧として新幹線に乗り込んだのでした(=_=)


8:30に東京へ着くと、土砂降りの雨
織田さん、お仕事では晴れ男のはずなんだけどな〜。
室内でのイベントだからかな?(笑)

そして、生まれて初めて首都圏の通勤ラッシュの満員電車を体験しましたが、死ぬ!
よく誰も圧死しませんねぇ!? 明らかに体が斜めになってるのに、倒れないし(爆)
本当に、都内にお勤めの方、ご苦労様です〜(--;;


新橋駅で織田友さんと待ち合わせをし、地下鉄を乗り継いで、
会場である朝日新聞本社の浜離宮朝日小ホールへ。

9:00頃に会場へ着くと、わ!もう人が結構並んでる〜〜(゜o゜;)
やっぱりみんな、気合い入ってるんだねぇ。
前の方の人は、いつから並んでるんだろ? すっごいモコモコに着こんでますが(笑)

というわけで、私たちは20番目付近で列に並ぶ。


30分ほど寒い中で待った頃、係の人が来て、
通行の邪魔になるので、列の途中からこちらに並んでくださいと
建物の中の方へと誘導される。 あ〜あったかい♪
けど、前の方の人(朝早くから並んでる方)たちは、そのまま外。
なんだか可愛そうなんですけど…。 どうせなら、全員中へ移動させればいいのに。

待ってる間に、顔なじみの織田友さんが次々と到着して、ご挨拶♪
今回は、結構Deps枠で当たったお知り合いが多かったんですよね〜。
本当に枠は20人だったのかしら?(^^;;


開場1時間ほど前に、やっと会場の入り口が開いて、みんなで中へ移動。 そこで、また待ち。
中には、今日の対談告知のポスターが貼ってあり、その前でみんな撮影大会(爆)


  ちょうど私が並んでいるところの脇にあったので、  
撮影大会のためにしばし避けてました((((^^;)

受付の脇では、
  織田本と岩合さんの本の即売の準備。  


 座った席は…

開場予定の12:30。

定刻どおりに受付を開始し、「走らないでくださーい」という指示のもと、
一応お行儀良く順番に中へ入るお客さん。
が、一旦ホールに入ると、みんな前方真ん中へと我先に走ってゆく(爆)

私が入った頃(約20番目)には、真ん中の2〜3列はもうほとんど埋まっていたので、
まーいいやと、空いていた右ブロック中央通路側前から2列目に歩いていって腰掛ける。
1列目はプレス関係者の席なので、実質最前列だわ〜♪ 端っこだけど…
と思ってよくよく前を見ると、

…あれ?

目の前に用意されてあるのは、水のペットボトルが置いてあるテーブルと、2つの椅子
『脱線者』と『パンダ通』の巨大表紙も飾られている。
もしかしてこれって…織田さんたちが座る場所じゃないの?

ということは、ここって…対談する織田さんたちの真正面じゃないの??(O.O;)

えーーーーーーー!? ラッキー♪(笑)

 
それぞれの座席には、参加記念の袋が置いてありました。
中には朝日の出版物の案内と、『椿』のチラシ織田裕二FCの申込書(笑)
あとは、試写会でも配られたという『椿』のお守りも♪


お客さんは全部で、400人弱は入るようでしたが、
実際は前半分が一般のお客さん、後ろ半分が関係者席で、
その関係者席の方はポツポツ空いてたようです。

テレビカメラも、主に左脇の方にズラッと並び、
一番前のプレス席にも、記者たちが次々と座ってゆく。

結構マスコミ来てるんだなぁ…。


 ヒゲ織田さん、登場!

13:00ちょうどに、女性司会者のアナウンスでスタート。

最初に、朝日新書編集長岩田一平のご挨拶。

今日は、一番前の方は朝5:00から並んでいらしたとか!
9割5分が女性、しかもこんなにカメラがいっぱいいる中で話をするのは緊張する、
謝罪会見もやったことがない、と笑いをとる。

織田さんは、この本の中で命の尊さを訴えている。
本の打ち合わせで、西麻布のお店で飲んでいる時、
織田さんがあまりに野生動物のことについて熱心に語るので、
同じ朝日新書から本を出している岩合さんと対談したらどうだろうと思い、
今回のイベントを企画した。<なるほど〜。そういう経緯があったのね。どんな接点なんだろうと思った(笑)


ということで、ホール向かって左前(下手)の扉から、織田さんと岩合さんが登場!!

きゃーーーー♪ ヒゲだ! 生ヒゲ織田しゃんだ!!
先週の『Mステ』で初めて見て、前日のラジオ番組でもヒゲがあると言ってたから、
もしかして今日はヒゲ姿が見れる?と思ってたので、ビンゴぉ(≧▽≦)

黒のハイネックのTシャツに、黒のジャケット、ダメージジーンズ、キャメル色の靴。
そして、やっぱり色が黒ーい!(爆) <見るたびに思う。 慣れないのか?σ(^^;;
お髭も加わって、外見はワイルドな大人の男って感じだわ〜。 でも表情は爽やか♪


ステージの真ん中に立って、

 織田 「こんにちは、織田裕二です。」

とご挨拶。
今日は足元の悪い中、ありがとうございます。 
朝5:00から並ばれた方もいるそうで…と驚く織田さん。


次に岩合さんのご挨拶。

 岩合 「こんにちは、前座の岩合です。」 <会場爆笑

『脱線者』の中の、織田さんの若い頃の写真を岩合さんの奥様が見て、
わぁ〜♪とため息をついたとか(笑)


2人の挨拶の後、岩田編集長が「今日の僕のネクタイ、椿柄なんですよ」と。
へ〜〜〜粋だなぁと思ってたら、「ホントはチューリップ柄なんですが」
……って、なんじゃそりゃ(^^;;

岩田編集長に近寄って、まじまじとネクタイを見る織田さん。

 織田 「あ〜〜…でも細かくてわかんないですね(笑)」


 対談スタート

その後、ステージ右側にセッティングされたテーブル席へつくお二人。
うわぁ〜〜〜…ホントまん前だ。 近っ( ̄◇ ̄;)!! 
けど前のプレスの人、頭ジャマだわ(笑)

会場内の照明が暗くなり、ステージ上のお二人にスポットライトが当たる。
対談は岩田編集長が司会進行役で、お二人に話を振りつつ
前方スクリーンに映し出される数々の写真について語る、という方式。


抜けや省略、言い回し等違うところもあると思いますが、ご了承くださいm(_ _)m


 岩田:織田さんにとって『野生』とは?

 織田生きてる実感が欲しくて。 レールに乗ってる人生だと感じていた高校時代、
     膝を壊して熱中していたスポーツを諦めなきゃならなくて、
自殺も考えた
     人生80年と考えたら半分を過ぎたので、半生を振り返ってみようと思って書いた。
     自殺を志願する若者が増えたので、僕はこうだったよ、と言いたかった。
 
     『野生』ということからは離れちゃうかもしれないけど、
     もしかしたら実はこういうところから始まっていたのかな?と。

     世の中にはいろんなレールがあって、アフリカ行った時にも
     人間だけじゃなく、野生動物からもいろんなことを感じたので、
     今日は、
アフリカについて感じたこと
を、ざっくばらんに話したい。
     (…というような話だったと思います。 とりとめがなくて、よくわからなかった/爆)


 岩田:アフリカに2年住んでいた岩合さんの、アフリカとの関わりは?

 岩合:21歳の時に初めてアフリカに行って、カルチャーショックならぬ
     ネイチャーショックを受けた、云々。(<略しすぎ(^^;; すみません)

岩合さんが話されている間、織田さんは岩合さんの方を見て、
うんうんとうなづいたり、笑ったり、いつもながら誠実にリアクションされてました。
この真剣に聞いたり、笑ったりしてる横顔が、またいーんですよねぇ(*^^*)


 岩田:織田さんは、結婚したら子供は4〜5才の頃までアフリカで育てたい
     と言ってましたが、そこらへんは?

 織田アフリカって暑いというイメージがあるけど、結構気温差が激しい。


ここから、スクリーンに映し出される写真について語っていく。

●1枚目…何もない荒地のような場所をバックに、両手を広げているサングラスの織田さん
         アンボセリという国立公園だとか。

 織田 「ここはどこだと思います? 実は、飛行場なんですよ。 土を固めただけの。
     本当は反対側に飛行機もあればよかったんだけど、
     着いたらすぐに飛んでっちゃったんですよね。」



●2枚目…子象マディバの頭をなでている織田さん (『脱線者』冒頭Yページより)

ドキュメンタリー番組『象物語』の時のことに触れて、マディバについて説明する織田さん。

 岩田 「これより大きなメスの象に、なんか…されたとか?(笑)」

 織田 「あ〜〜はい(笑) え〜〜〜思いっきり(あそこの)匂いを嗅がれました(^^;;
     たぶん、オスかメスか識別したんだと思うんですけど。」

 岩合 「彼らにとっては、(匂いを嗅ぐのは)当然のことなんですね。
     僕もここにいると、織田さんはオスの匂いがするというのはよくわかります(笑)
     車の匂いも、一台一台嗅ぎ分けるんです。
     タイヤを換えたら、そのタイヤだけを嗅ぎますから。」

 織田 「僕らももともとはそいういうのって持ってたんだろうけど、
     都会にいると、
そういう感覚が鈍くなるんですよね。」



●3枚目…タンザニアで、看板だかゲートの下でポーズをとる半ズボンの織田さん

 織田 「ここ、日本から行くのに4日かかったんですよ。」

短い説明の後、次の写真へいこうとすると…

 岩合 「この写真、足がすごい綺麗ですね! 美しい足をしてます。」

 織田 「あ…ありがとうございます(笑)」

スクリーンはもう次の写真に変わっていたんだけど、
このやり取りでまた戻してくれて、織田さんの美しいおみ足
会場で再度鑑賞したのでした♪ 岩合さん、ナイス(笑)

男性、しかも写真家の方に褒められる織田さんの生足って…(^^;;


●4枚目…おばあちゃんと孫のチンパンジーと、織田さん

親子に見えるけど、実はお母さんが育児放棄をして、
代わりにおばあちゃんチンパンジーが孫を育てていた、人間界でもありそうだという話。


●5枚目…手前に座り込んで、奥にいるチンパンジーを見ている織田さん

 織田 「僕、座り込んでるのわかりますかね?
     チンパンジーは出会うまでがまず大変で、
     出会ったら、
わざとソッポを向く振りをするんです。
     僕はあなたに興味ないよって感じで。 そうしないと、すごく警戒されちゃうんですね。

     そしたら
自然と寄ってきたんで、道端にビデオカメラをチョンと置いたら、
     スーッとその上を通っていってくれて、非常にいい画が撮れたんですけど。」


 岩田 「岩合さん、(織田さんの)この対応は、どうですか?」

 岩合 「正しいんじゃないですか? 動物は、追えば逃げるので。」

 岩田 「あのサルは、何を考えてるんですか?」

 岩合 「は? チンパンジーの考えてることは、人が絶対にわかるわけありません。」 <(爆)


いや〜岩田編集長の進行があまりにサクサクで、質問も突飛なので、
時々会話の流れをぶった切ってるのがなんかおかしかった(^^;;


●6枚目…ルワンダで、マウンテンゴリラのすぐ側にいる織田さん (同Zページより)

 織田 「7mは離れて下さいと言われたのに、これは見てもらってわかると思うけど、
     3mぐらいしか離れてないんです。 向こうが寄ってくるんですね。」

ここで、何故か会場から笑い声(爆)

まず最初に、好奇心旺盛な子供のゴリラが来る。
そうすると、周りのレンジャーたちがササッと下がる。
何故かというと、子供を守ろうとして、メスのゴリラが来るからなんだ、と。

 岩合 「メスは怖いですからね〜。 オスは、怒っても全然怖くないんですよ。
     怒ったら怖いのは、メスです!

 織田 「…なんか、わかるような気がします(笑)」

と、会場を見渡す織田さん(爆)


●7枚目…ゴリラのワンショット写真 (photo by 織田)

 織田 「これは自分で撮ったんですけど、デジカメで。」

ここで会場から、「メーカーは?」という声がかかり、
織田さんは無視して進めようとしてたけど、岩合さんが「オリンパス!」と代わりに答える。
織田さんのカメラを見せてもらったのかなと思ったんだけど、
岩合さん、オリンパスのCMしてたんですね〜? 知らなかった(^^;;ゞ

この時の写真は、借りたカメラで撮ったものだそうで。

 織田 「今はケータイで簡単に撮れるけど、僕はあまりそういうの好きじゃなくて、
     どちらかというと、
記憶に残しておく方が好きなんですよね。
     けど、こうして撮ってみると自分のが欲しくなって、
     この後、
砂や水にも強くて、落としても壊れない、安くて小さいのを買いました。」


 岩田 「今回の本の中でも、いくつか撮り下ろしの写真がありますけど。」

 織田 「え? 鳥ですか?

 岩田 「撮り下ろし!」

わはははは!おっ…織田しゃんーーーー!!(爆)
完全に天然ボケですな(^◇^;)


 岩田 「岩合さん、(織田さんが撮った写真は)どうですか?」

 岩合 「いや、素晴らしいですね。」

 岩田 「どのへんが?」

 岩合 「オス同士の緊張感が伝わってきます(笑)」


マウンテンゴリラはすごく貴重で、絶滅して欲しくない動物。
けどゴリラの住む環境は日本によく似ていて、何故絶滅の危機に瀕するのかがわからない。
そこらへんを、次のドキュメンタリーでやりたいとかなんとか…。<ホント?


 岩合 「織田さんは本の中で、海外からの異流種の問題に触れられていましたが、
     これは本当にそうなんですよね。
     コスモスなんかも、昔は綺麗だな〜って思ってたけど、今はクソ食らえです。

     よく新聞でシバ桜の写真を載せて“自然は美しい”とか言ってるけど、
     シバ桜はもともと日本の花じゃないんですよね。 “自然”じゃないんです。
     これは新聞記者に言いたい。」

岩田編集長、小さくなってました(笑)


●8枚目…ライオンの親子の横顔 (photo by 岩合)

スクリーンに映し出された瞬間、会場からほぉ〜〜〜!っと感嘆の声

 織田 「いきなりため息が出るのが(笑) やっぱり違いますね〜。」

いや、ホントさすが、やっぱプロが撮ったって感じですもの♪ >織田さん、ごめん!(^^;;


 岩合 「一瞬のコンタクトを撮りました。」

 織田 「相手がそっぽ向いてるってことは、こっちの存在を消してるってことで、
     僕はこの写真
すごく好きなんです。
     この写真は、
(ライオンとの)距離はどれぐらいなんですか?

 岩合 「そうですね、ここから編集長ぐらいまでです。」 <10mもないぐらい?

 織田 「じゃあ、車から降りて?」

 岩合 「はい」

 織田 降りちゃいけないのに?(笑)

動物に人間の菌を移さないよう、本当は車から降りちゃいけないそうです(^^;;


岩合さんは、車の窓から写真を撮ってる時に、窓の外に出していた肘を
いつの間にか雌ライオンに舐められていたことがあるそうで。
その時は、怖いというよりも、なんであなたここにいるの?って驚いたと(笑)

 岩田 「噛まれたことは?」

 岩合 「噛まれてたら、今ここにいないですねー」

 織田 「自分でカメラ持つの怖いな〜と思うのは、ファインダー覗き込んでると
     その世界にのめり込んじゃって、恐怖感がなくなっちゃう
     そのうちガブリとやられそうで…」 <ガブリとやるのは野性動物じゃなく、人間のメスかもよ(爆)


●9枚目…こちらに向かって走ってくる子ネコ (photo by 岩合:朝日新書『ネコを撮る』冒頭]Tページより)

かっ…可愛い〜〜〜(*¨*)
岩合さんが前に飼っていたネコで、「海」と書いて「かい」ちゃんというそうです。

 織田 ネコの本は読みました。」

 岩合 「僕、野生動物の本より、ネコの本の方が売れるんです(笑)」


 岩田 「織田さんは、ネコじゃなくクワガタを飼ってたことがあるとか?」

 織田 「え〜…子供の頃に…」

「えぇ〜〜〜〜〜〜〜???」と会場から一斉に起こる、疑惑の声(爆)

 織田 ・・・・・嘘をついておりました!(^^;;
     大人の飼い方を、一瞬したことがあります。 今はやってません!


     今は野鳥を見るのが好きです。 バードウォッチングというか、
     水場や餌を置いておくと、メジロとかシジュウカラがやってきて。
     もともと親父がやってたんですけど、子供の頃は何が面白いんだろう?って思ってて。
     でも今は、
鎖につながれてないものが愛しいと思えるんですよね。」

ペットに服着せて散歩させてるのを見ると、なんか息苦しいと思うそうで。
それは私も同感ですね〜。 窮屈そうだもの(^^;;


●10枚目…仲むつまじい犬とネコ (photo by 岩合:同]Vページより)

 岩合 「これ、親子関係なんです。」

 織田 「え、それはないと思います。 意味がわからないです(笑)」

 岩合 「ネコが小さい時に、お母さんが交通事故で死んじゃって、
     それで犬がおっぱいをやって育てたんです。」

 織田 「途中でネコだと気付いた時、お母さんは何も思わなかったんですかね?」

そういう問題?(^^;;>織田さん


 織田 (このネコ)子供いるのかなってぐらい、お腹が大きいですね。」

 岩合 「これ、男の子です。」 (爆)

岩合さんは、ネコを見ただけでオスメスの区別が大体わかるそうで、
「織田さんもわかるでしょう?」と言ってましたが、
織田さんは、前に(象でかな?)外したことがあるので、全部はわからない、と。

 織田 「動物界にも、人間界と同じように性別のわからないのがいるんですよね。」


ここで岩合さんと岩田編集長が、パンダの性別の話題で話し込み、
その間に、テーブルに用意されていたペットボトルの水(ラベルなし)を飲みながら、
二人の会話を聞きながらハハハハ!と大笑いしている織田さんでした。


●11枚目…横座りした格好のまま、不思議な角度で振り返っているネコ (photo by 岩合:同Yページより)

これは鎌倉で撮った写真で、ネコと古い建物って合うな〜と思って撮ったとか。

 岩合 「ネコだけは好きなんです。」

 織田 「ライオンって、ネコに似てませんか?」 <随分当たり前のことを言うなぁと思った私σ(^^;;

 岩合 「…ネコ科ですからね。」

 織田 「なんかライオンって、おっきいネコって感じで。
     あまり怖いと思わなかったんですけど…危ないですよね(笑)」

 

このネコがなんだか不思議な(色っぽい?)ポーズなので、
「これ、どんなんなってるんですか?」と聞く織田さん。
近くにメスのネコがいたんで、オスだからちょっとカッコつけてるんでしょう、と。

動物界では、オスの方が自分を美しくしてメスの気を引こうとする
と岩合さんが言うと、

 織田 「これ言ったらここの皆さん引くかもしれないけど、オスの本能ですよね。
     オスは、
遺伝子をばら撒きたがりますから(笑)
 <織田しゃんは?( ̄ー ̄)
     逆にメスは、大事に(相手を)選ぶという…。」

 岩合 「でも、怖いのはメスです。」

 織田 「ですね(笑)」


●12枚目…親子パンダ (photo by 岩合)

普通、野生のパンダといっても、飼育されてるものを
野生に放してやるというのが多いけど、これは生粋の野生のパンダ

織田さんは、都会よりもこういう自然の方が、よっぽど清潔に思えるそうです。
アフリカのどっかから奇病が広まったとかいうと、ウソだろ?って。
本当はどっかで実験が行われていて、そっから広まったんじゃないかととか
穿った見方をしてしまうそうで。

岩合さんもそれに賛同して、「月も本当は行ってないんじゃないか」という話にまで(^^;;

 織田 「今は情報が溢れすぎているから、真実をよく見極めるの大事ですよね。
     ネットとかで自分のこと書かれてるのを見ると、よくこれだけ話作れんなって。

     脚本書いてくんないかなって思うし(笑)

     …話がズレました。 ごめんなさい、脱線するのが得意なもんで(笑)」


話を戻して、この写真について。

 織田 「これ、魚眼レンズ? ワイドですか?」

 岩合 「詳しいですね。」

 織田 「いや、この手前の葉っぱがふわっとしているから…」

と、なにやらちょっと専門的な話も。


そこからどういう流れだったか、織田さんが「僕はチーターが好き」という話へ。

 岩合 「でも、子育てはメスなんですよね。 オスは一切しません。」

 織田 「え、それは人間も一緒じゃないんですか?」

えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜?という会場の声。

 織田 「・・・・怖いですね(笑)」


それからひとしきり、岩合さんと織田さんとでパンダの話で盛り上がる。
が、あまりに盛り上がってなかなか終わらなさそうだったので、
司会の編集長が突然、「じゃ、次へ。」とぶった切る(爆)


●13枚目…木に登っているパンダ

会場から「わぁ〜〜〜♪」という声があがる。

 岩合 「皆さん“かわいい”って言わなかったのは、素晴らしいですね。
     野生の動物に“かわいい”と言うのは、おこがましいんですよ。」

う。 私、言いそうになったσ(^^;;

 織田 「それは、今日は“かわい〜♪”って言うような方たちじゃないから
     じゃないですか?
 <それはどーゆー意味でしょーか?若者じゃないってことスか(爆)

これは1歳半の子供パンダで…と説明し始めると、

 織田 「スイマセン、僕が“かわい〜”と言いそうなんですけど(笑)」


岩合さんは、動体視力が6,0ぐらいあるらしい。
北極に行った時、3q先の白熊をガイドよりも先に見つけたが、
ガイドがまだ見つけてないので、黙っていたとか。

 織田 「いや…すごい性能ですね。」 <性能って、機械か?(^^;;

 岩合 「織田さん、近視ですか?」

 織田 「いや、僕は都会じゃ視力1,5なんですけど、アフリカに行くと近眼になります。
     周りがざらに6,0とかの人たちなんで…。


 岩合 「僕も1,5ですよ。 二人とも勉強しなかったんですね(笑)」


●14枚目…規則正しく寝転がっている、生後3〜4ヶ月の10匹の赤ちゃんパンダ

 織田 「これは何をしてるんですか?」

 岩合 「身体検査をしてるんです。」

 織田 「一匹だけ、傷んでるというか…気になるんですが。」 <傷んでるって(爆)

 岩合 「一番小さい子ですね。 今は立派に育ってますよ。 一番元気よかったです。
     学者が触ろうとすると、ワォッ!ていうんです。」

 織田 「え。 もう一回いいですか?(笑)」

 岩合 「ワォッ!」

 織田 「パンダって、ワォッ!っていうんですか? 犬みたいですね。」

 岩合 「犬みたいっていうのも、人間の勝手な解釈ですけどね。」

 織田 「確かに、野生動物はもっといろんな音を聴いてますからね。
     でも、
聴きたくない音もあるから、
(人間は)耳が悪くていいのかな。
     もし今、僕耳がよ過ぎたら、ノイローゼになりますよ。

     (会場を見渡して)カメラとか機械のノイズ音とかで、変になっちゃいそう。」

犬なんかは耳がよ過ぎる分、いらない音はシャットアウトしてしまう。
けど、あまりシャットアウトし過ぎると、今度はボケてしまうという。

 織田 「僕も、悪い記憶は全部シャットアウトしちゃうんで(笑)」


ここで、写真話から本の話へと戻る。

 岩田 「織田さんはこの本の中で、石の墓の下には入りたくないって言ってますよね。
     対談の話を持ってった時にそのことを話したら、
     岩合さんも「僕もそう思う」って言ってて、気が合うと思ったんですが、
     自然に還ることについて、どう思われますか?」

 織田 「年上で、「死ぬ死ぬ」と言ってる友達がいて(本の中で言ってた釣り友達ですね)、
     大病をしたら弱気になってきて、
死んだら骨はあそことあそこの湖に撒いてくれ

      って言うんですよね。 そんなのかみさんに頼んだらいいじゃないか、
     嫌だよと言ったけど、たぶん死んだらやるんだろうな、と。
     これをきっかけに、
死について考えるようになったんですね。


     自分も、石の下に入れられるよりは、自然の下に戻してもらった方が嬉しい
     墓参りの時、子供におじいちゃんがここにいるよって言ったら、
     その綺麗な山や海に、ゴミとか捨てないと思うし。 自分の孫が、

     ピクニックのような気分で楽しんでくれたらいいなぁという発想なんです。」

 岩合 「素晴らしい。 1つだけ付け加えると、鳥葬でもいいと思うんですね。
     でも今は、鳥も人間を喰わないそうなんですよ。
     人間の内臓が化学物質に汚染されてるから。

     織田さんもおっしゃるように、墓は、生きてる人たちのためにあるんですよね。
     自然に生きるなら、医者もいらないと思います。」

 織田 「僕は(医者)いります(笑)

     けど、言いたいことはわかります。
     医者の力によって生かされて、だんだん寿命が延びてることは
     感謝することなのかもしれないけど、弊害もある。
     自然に逝かなきゃならないものを、生かしてしまうという罪もあるかもしれない。
     すごく難しい問題ですよね。 これは話し始めるとキリがないですけど…」

 岩合 「今日は『パンダ通』(の本を持ってきての対談)だったけど、

     今度は『自然通』で対談でもしますか?」

おぉーーーー!と会場拍手。

 織田 「でも、僕は鳥葬はちょっと…σ(^^;; そこまでの境地には達していません(笑)」


最後に。

 織田 「自殺を考える若者が増えていると聞いて、僕も考えたことがあるんですけど、
     よくよく聞いたら、リセットできると思ってる。 ウソだろ?と。
     死んだら終わりというのが、僕の考え方だから。
     死ぬって度胸があるなら、一旦レールを外れてみるとか、脱線するのもありで、
     今までの環境とは違った生き方ってのは、いくらでもあると思うんですよ。

     人と違ったことに興味を持つということは、ハブにされるきっかけにもなるけど、
     そういうのも必要なんです。 そうして、世の中は進化していると信じています。

     人生をオフにする勇気があるなら、いくらでも違う生き方はある
     ということを伝えたかったんですね。」

 岩合 「えー僕も脱線して暴走しようかな。
     織田さんの歌は素敵だと聞いたので、今度ぜひ聴いてみたいです。」

 織田 「あ、ありがとうございます(笑) 今度コンサートがあったら、ぜひ。」

岩合さん、そんな締めでいーんですか(^◇^;)


最後に、席から立ち上がって握手を交わすお二人
中央の方へと移動して、もう一度お辞儀。
拍手の中、退場。 一部から、「誕生日おめでとー!」の声もかかっていたようです。

14:05終了。


あっと言う間の1時間ちょっと。

お髭の織田さんも、最初はインパクトあったけど、
だんだん見慣れてきたのか、お顔の色に同化したのか(爆)、
あまり気にならなくなってました(^^;;


 プレゼントの行方?

続けて同じ場所で記者会見をやるようで、
プレスの人がガヤガヤと前に集まってきて準備をし始め、私たちは早々に追い出される。

織田さんの誕生日当日に、ご本人に逢えることなんて滅多にないだろうと
私を含め織田友さんも一応プレゼントを用意してきていたので、
会場内にいた(おそらく)朝日のスタッフさんにことづてて預けてきました。
無事に届いたんだろーか?(^^;; なんだか頼りない、愛想もない人だったけど(爆)

他にも、ロビーの受付のところなどで承っていたようです。


ロビーのモニターに、会場内の様子がライブ映像で映っていて、
それに気付いた人々が集まってきて、会見が始まるのを期待して見入っていたのですが、
途中でスタッフにポチッと消されてしまいました(爆) やっぱりね〜(T_T)

ロビーでは、織田本と、岩合さんの『パンダ通』『ネコを撮る』が即売されていたので、
ネコ好きとしては『ネコを撮る』の方を購入。 (織田本はDepsで買ったからね(^^;;)


今日の岩合さんのネコの写真を何枚か見たら、
欲しくなっちゃったよ〜♪


外に出ると、雨はほぼやんでいて、織田友さんたちと一緒に東京駅まで戻り、
夜のバイトに間に合うようにそのまま新幹線で仙台へと帰ったのでした〜。


朝日新聞本社ビル内の本屋さんにあった、織田本コーナー
こんなに並んでると、買ってあげたくなっちゃう…けど、ぐっと我慢(^^;;